第四回講義メモ

観光立国推進基本法(2007年1月施行)(2006年9月成立)
観光基本法(1963)を改定
観光政策:開発の変遷(10年単位)
?戦前…外貨獲得
?戦後…産業復興の担い手(1945−1955)
?観光基本法(1963)→64年に東京オリンピック
大量観光の時代、海外渡航自由化
?1969年新全総(大規模開発)−乱開発公害
?1987年リゾート法(総合保養地域整備法
○黒字減らし←アメリカ→テンミリオン計画:日本の海外旅行者500万人→1000万人
?1996年訪日外国人旅行者倍増計画→1000万人→ビジット・ジャパン
・観光基本法の中身、内容=観光政策内容の基本(原論)
?国際観光…(インバウンドによる外貨獲得、交流促進による親善)
?国民の余暇…観光の健全な発展
家族旅行、大衆旅行の容易化
→ソーシャルツーリズム⇒社会的弱者(高齢者)の観光機会への配慮→基準法→余暇の確保
地域振興(観光開発)
○低開発地域の振興
○資源の保全、開発
・政府主導の観光開発
・ 観光需要を満たすためだけの中央主導政策→大きな課題が残る
?人口減少…内需の限界(人間=消費者↓)→訪日旅行者
国際旅行収支の見直し=ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)
収支(2005)
アウトバウンド1740万人→375億人 ―250億人
インバウンド674万人→125億人
?財政赤字、?自然破壊…画一的開発限界→選択と集中
??ルネサンス事業:努力している地域に集中的な支援をする、ex.竹富町、補助制度40%
?統計不備…担当省庁が多岐→連絡体制の不備、統一的な統計手法
観光立国関係閣僚会議、観光庁国土交通省の外局
?人材育成…地方分権の担い手
教育の充実

第三回講義メモ

地域振興の2つのタイプ
・「移出型」地域振興
地域内生産物のうち、競争力(対外的)のある生産物を移出する。その結果対価を得る方法。
・観光型地域振興
観光客を誘致して地域内を移動、滞在する間に消費を誘導する方法
沖縄振興計画(一次)…農作物(キビ・パイン等)移出政策(振興)
関税の引き下げによって安価な海外生産物→競争力低下
GATTウルグアイラウンド)(1986)→自由貿易(時代の流れ
観光振興の目的…観光客の誘致×
        消費の誘導○→消費を誘導するメカニズムをつくること
本物志向、目的型観光、地域のあつまりとして認識することが重要
○リピーター増加(70−80)
画一的、従来とおりの観光に飽き→それぞれの地域に個性を売る
Ex.高速道路、通過地域が多い、高速性、長距離走る、
地域におけるPA、SAの役割(情報提供(観光施設、文化、…)特産物を売る)

第二回講義メモ

観光政策とは?
・観光政策とは、その時々の政府の観光に対する理、姿勢、方針であり、観光行政はその理念や方針を実行する行為である。→国レベルの政策(インバウンド政策):その時々の邦の理念に反映される。観光大事典出典
・行政機関が行う観光事業を観光政策という。これを担当する行政機関を観光行政という。
〔政策〕…公共団体が主体になって行う体系的な「諸策」:施策の集合、集合すると政策
○国だけでなく県、市町村などが行う観光の体系的な諸策を「観光政策」とする。観光事業の体系的な諸策≒観光政策、住民のためにやるときは観光政策とはいわないが、観光者向けにインフラ整備をすると住民のためになることがある。沖縄はとくに。

?資源の開発、保全
?観光者・住民・産業のインフラ整備
?産業振興(円滑な活動と誘導)
?観光者の満足度向上のため
?住民の満足度工場のため
QOL(クォリティ・オブ・ライフ)、カスタマーサティスファイ
観光事業=施策→集合して諸策=観光政策(全体的な方針・実行計画)

第一回講義メモ

社会的ニーズ、付加価値、自然社会環境の保全・活用の必要性
労働力確保、ホスピタリティー技術の向上
既存産業との住み分け、流通、ハードのインフラ、ソフトのインフラ
観光リゾート開発による地域社会における社会変容の促成効果、変容をふまえて地域社会にとってどういう将来像を形成、誘導していくか
観光需要側、観光リゾート、来訪者数を増やす政策、宿泊数や観光消費額を誘導していく政策の負担

赤瓦が普及する背景

琉球のお百姓は働かない?:目からウロコの琉球・沖縄史
http://okinawa-rekishi.cocolog-nifty.com/tora/2005/05/post_751b.html
『独物語』現代語訳・28:“蔡温時代”の探訪ノート
http://tanbounote.ti-da.net/e2875224.html
赤瓦カッコワルイ:目からウロコの琉球・沖縄史
http://okinawa-rekishi.cocolog-nifty.com/tora/2007/10/post_00c8.html
ざっと整理すると、薩摩侵攻以後→農業社会の考えが琉球にも広がる→農業に力を入れ始める→人口が増える(並行して板葺きの家にかわって瓦葺きの家が増える)→建材不足(王宮の建材も足りなくなる始末)→建材確保のための部署を新たに設置、という流れがあるのが分かる。

銀河英雄伝説88話、ヤン・ウェンリーの言葉より

言葉では伝わらないものが確かにある。しかしそれは言葉を使い尽くした人だけが言えることである。
言葉は心という海に浮かんだ氷山のようなものだ。海面から浮かんでいる部分はわずかだが、それによって海面下に存在する大きなものを知覚したり、感じ取ったりすることができる。
言葉は大事に使いなさい。そうすればただ沈黙しているよりもより多くのことを正確に伝えられる。正しい判断は、正しい情報と正しい分析により初めて成立する。

安里進「グスク・共同体・村沖縄歴史考古学序説」を読書中。

こうしてグスクやその周辺の共同体、村に焦点を絞ると琉球王国統一以前のグスク時代には都市が生まれえなかったというのが分かる。
圧倒的に土地がないんだ。都市を形成するに至るだけの人口を養う土地が。
もうちょっと沖縄本島がせめて台湾並に大きかったら、また違ってかもしれないなぁとか夢想する。


按司(塞官)と呼ばれる領主的人物の登場と、大型グスクの登場の相関とか、
上記を踏まえたうえでの階級の差異がどう生まれて、第一尚氏第二尚氏を経てどう変容していくのか。
後はグスク時代から第一尚氏までの琉球王国と、東南アジアの古代王権国家とか、中国、オリエント、ヨーロッパ、とかの比較とかやってみてえー。
古代王権と、琉球って条件がかなり違うから、単純な比較ってあまり価値はなさそうだけども。